台湾のプロ野球八百長事件で詐欺罪により懲役1年8月、執行猶予4年の有罪判決が確定していた中込伸元阪神投手(41)が海外への渡航制限を解除され、近く日本に帰国できる見通しとなったことが15日、分かった。

 捜査を担当した新北市の板橋地方法院検察署(地検)の報道官によると、中込元投手は執行猶予の条件である180万台湾元(約510万円)を1月下旬に納付。検察側が渡航制限を解除した。

 元投手は裁判で当初、起訴事実の一部しか認めなかったが、執行猶予付き判決を得て早期帰国するため、途中から起訴事実すべてを認めていた。

 昨年12月の控訴審判決によると、台湾プロ野球リーグの球団「兄弟」の投手コーチや監督を務めていた中込元投手は、賭博グループの要求に応じ、2008年4月~09年9月、計5試合で八百長に協力する投手を登板させるなどし、計150万台湾元を受け取った。

 [2011年2月15日21時52分]ソーシャルブックマーク