日本ハム斎藤佑樹投手と楽天田中将大投手のプロ初対決が今日10日、ついに実現。両投手は高校時代に公式戦で4試合投げ合っている。対戦成績は斎藤の2勝1敗1分け。

 2人が公式戦で初めて投げ合ったのは2005年11月14日の明治神宮大会準決勝だった。<明治神宮大会:駒大苫小牧5-3早実>◇05年11月14日◇準決勝◇神宮早実200100000=3駒苫00000230×=5

 ◆早実・斎藤は3点の援護をもらうも終盤に逆転を許す。駒大苫小牧・田中は0-3の4回途中から登板。無失点に抑え逆転勝利に貢献した。

 2、3度目は2006年夏の甲子園決勝戦。<全国高校野球選手権:駒大苫小牧1-1早実>◇06年8月20日◇決勝駒苫000000010000000=1早実000000010000000=1

 ◆駒大苫小牧は8回表、2番三木の中本塁打で先制。早実はその裏1死三塁から4番後藤の中犠飛で同点に追いつく。その後は両校無得点に終わり1-1、延長15回引き分け再試合に。早実・斎藤は15回を1人で投げ抜き7安打1失点で16奪三振。投球数は178。駒大苫小牧・田中は先発菊地の後を受け3回途中から登板。12回2/3を投げ7安打1失点(自責ゼロ)で10奪三振。投球数は165。試合時間は3時間37分。観衆5万人。<全国高校野球選手権:早実4-3駒大苫小牧>◇06年8月21日◇決勝再試合駒苫000001002=3早実11000110×=4

 ◆早実は1回裏、5番船橋の適時打で先制。2回にも1番川西の適時二塁打で1点を追加。一方の駒大苫小牧は6回表、1番三木のソロ本塁打で1点を返す。早実はその裏、白川の適時二塁打で再び2点差に。7回には4番後藤の適時打で4点目を奪った。駒大苫小牧は9回無死一塁から3番中沢の2ランで1点差に。しかし4番本間三振、5番岡川二飛、最後は6番田中が三振に倒れ試合終了。早実が初の夏全国制覇を達成。駒大苫小牧は3連覇を逃した。早実・斎藤は9回6安打3失点で13三振を奪い完投。投球数は118球。駒大苫小牧・田中は1回途中から救援登板し7回1/3を投げ4安打3失点で4奪三振。投球数は84。試合時間1時間56分。観衆5万人。

 2人が最後に投げ合ったのが2006年秋の兵庫国体。甲子園と同じ決勝戦で対戦し1-0で早実が勝ち、優勝した。<兵庫国体:早実1-0駒大苫小牧>◇06年10月4日◇決勝◇高砂早実000100000=1駒苫000000000=0

 ◆早実・斎藤、駒大苫小牧・田中が先発。早実は4回、斎藤自らが適時打を放ち1点。これが決勝点になった。斎藤は9回を投げ9安打6奪三振完封。田中は4安打9奪三振も敗戦投手に。試合後、斎藤は「田中は尊敬する投手の1人。プロで頑張って欲しい。自分は大学を経て、プロでまた勝負して、2人でプロ野球を盛り上げたい」。田中も「(斎藤と)また対戦したい。プロで?

 そこしかないでしょう」と話した。