野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の主催者が、2013年に開催予定の第3回大会でアジア4チームによる1次ラウンドを台湾で開催する準備を進めていることが23日、関係者の話で分かった。参加条件の改善を訴えている日本が、回答期限として通告されている9月末日までに参加を表明しない場合、台湾での開催を発表する可能性がある。

 06年の1次リーグと09年の1次ラウンドはいずれも東京ドームで行われ、第3回も日本で開催する構想はある。しかし、日本野球機構(NPB)や12球団は日本プロ野球選手会と協調し、主催者に対して日本代表のスポンサー料やグッズ収入がNPBに帰属されるよう求め、正式な参加表明をしていない。主催者は既に日本側に台湾開催の可能性を通告。日本の表明を促す狙いがあるとみられる。

 NPBと12球団は今月8日の交渉で受けた参加条件の新提案を含めて対応策を検討しているが、選手会は権利の帰属を求める主張を変えていない。