DeNA中村紀洋内野手(38)が、8年ぶりのファン投票でのオールスター出場を喜んだ。これまで4度のファン投票選出は三塁手で、一塁手としては初。「オールスターにはなかなか出られないかな、と思っていましたが、ファン投票で選んで頂いて感謝しています。1本でも多くホームランを打ちたいですし、全球ホームラン狙いでいきたい。パ・リーグの投手には、どんどん打たせてくれ、とこの場を借りてお願いしたいですね」と笑顔を見せた。

 中村にとっては近鉄時代の04年以来のオールスターとなる。最後に晴れ舞台に立ってからは、米球界挑戦や自由契約になるなど厳しい時期もあっただけに「もう出られないと思っていた。選んでいただいてありがたい」と自然と表情が緩んだ。

 今季は6本塁打、28打点と最下位に沈むチームで奮闘している。若手に熱心に声をかける場面も目立ち、新球団で欠かせない存在となっている。充実した日々が球宴につながり「元気な姿を見せられるチャンス」と意気込む。

 代名詞のフルスイングに衰えは見られず、38歳のベテランはファンが求めているビッグアーチで期待に応えるつもりだ。