<日本ハム0-5ソフトバンク>◇7日◇札幌ドーム

 ソフトバンクのドラフト1位ルーキー、武田翔太投手(19=宮崎日大)が1軍初登板初先発。6回を1安打無失点に抑えプロ初勝利を挙げた。5回までノーヒットの快投。最速は152キロをマークし4三振を奪った。ソ010100021=5日000000000=0

 <1回>1番田中への初球は151キロのストレート。内角にズバっと決まり1ストライク。1-1から3球目126キロのスライダーで遊飛に打ち取った。2番小谷野は3-2から直球で左飛。3番糸井はやや制球が乱れ3-1から四球。4番中田は初球148キロ低め直球で浅い中飛。無失点に抑えた。

 <2回>打線が1点を援護。5番稲葉は変化球で三ゴロ。しかし松田がエラー。6番陽は送りバントを2度ファウルの後、強攻して二ゴロ併殺打。7番ホフパワーは149キロ直球で一ゴロ。この回も無失点。

 <3回>8番金子誠は1-2から136キロのスライダーで空振り三振。これが1個目。9番鶴岡は1-2から115キロのカーブで空振り三振。1番田中は146キロ直球で遊ゴロ。3回まで無安打の好投。

 <4回>リードは2点に。2番小谷野は1-2から125キロのスライダーで遊ゴロ。3番糸井は2-2から150キロ直球で遊ゴロ。4番中田は3-2から直球で遊ゴロ。中前に抜けるかと思われたがショート今宮が軽快な動きで処理。ここまで無安打。

 <5回>5番稲葉は1-2からチェンジアップで見逃し三振。6番陽は2-2から136キロのスライダーで空振り三振。これが4個目。7番ホフパワーは3-2から死球。8番金子誠は3-2から146キロ直球で二ゴロ。5回まで無安打の好投。

 <6回>9番鶴岡は1-1から3球目直球を中前安打。これが初安打。1番田中は変化球で二ゴロ。1死一塁。2番小谷野は3-2からカーブで右飛。スタートを切っていた一塁走者の田中は戻れず併殺。6回を1安打無失点。投球数は93。

 ◆ソフトバンクの高卒新人で白星を挙げたのは02年寺原が最後だが、寺原の初勝利は登板2試合目。高卒新人が初登板初勝利ならば、南海時代の81年井上以来、チーム31年ぶりとなる。

 ◆武田翔太(たけだ・しょうた)1993年(平5)4月3日、大分県別府市生まれ。小1のとき宮崎市へ転居し小学時代は水泳とバレーボールをやりながら住吉小3年のときに野球を始める。住吉中から本格的に投手となり、3年のときに県大会優勝。宮崎選抜に選ばれたKボール大会で全国大会に出場した。高校では1年秋からエースとなり、その年の九州大会出場。甲子園出場はなし。11年ドラフト1位でソフトバンク入団。契約金8000万円、年俸800万円(金額は推定)。好きな投手はダルビッシュ。187センチ、84キロ。右投げ右打ち。背番号30。