<日本ハム0-5ソフトバンク>◇7日◇札幌ドーム

 ソフトバンクのドラフト1位ルーキー武田翔太投手(19=宮崎日大)が満点デビューを飾った。プロ初登板初先発で6回1安打無失点、2四死球、4奪三振。直球は自己最速タイの152キロを計測し、スライダーとカーブ、チェンジアップも操り、二塁を踏ませない完ぺきな内容だった。加えて笑みを絶やさない肝っ玉ぶりまでアピールした。2点のリードをもらい、93球と余力を残してリリーフ陣にマウンドを譲った。

 降板後のコメントも新人離れしていた。

 「今日の登板での目標は楽しむことでした。そういう気分でいたことで、ガチガチになるほどの緊張感も感じなかったし、相手打線を自分の投球ペースに巻き込めたんじゃないかなと思います。得点をあげてくれて守備でも支えてくれた野手の皆さんに感謝です」。

 このまま高卒新人が初登板初勝利となれば、球団では南海時代の81年井上祐二(都城、現ロッテブルペンコーチ)以来、31年ぶりの快挙となる。