3連覇が懸かる来春の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督に元広島監督の山本浩二氏(65)の就任が10日、正式に決まった。過去2大会は現役監督が務めており、OBで臨むのは初。11月に行われる国際親善試合のキューバ戦から指揮を執る。背番号は88に決まった。

 コーチ陣も発表され、投手総合コーチに元西武監督の東尾修氏(62)、野手総合コーチに前日本ハム監督の梨田昌孝氏(59)、投手コーチには与田剛氏(46)、打撃コーチに立浪和義氏(43)、内野守備走塁コーチに高代延博氏(58)、外野守備走塁コーチに緒方耕一氏(44)が就任する。また、特別顧問として第1回大会監督の王貞治氏、シニアアドバイザーに第2回大会監督の原辰徳氏が就くことも決まった。

 今後は代表選手の選考が焦点となり、山本監督は米大リーグ、ヤンキースのイチローやレンジャーズのダルビッシュらメジャーでプレーする選手について「是非来てほしい。大きな戦力になるし、チームにもいい刺激になる」と参加を熱望した。

 日本は2006年の第1回大会を王貞治監督で、「侍ジャパン」として戦った09年の第2回は原辰徳監督で制覇した。第3回へ向けた監督の人選は遅れたが、ようやく態勢が整った。

 山本監督は広島一筋での現役時代に本塁打王4度、打点王を3度獲得するなど活躍。広島の監督を計10年務め、1991年にリーグ優勝した。08年北京五輪では日本の守備走塁コーチだった。