第36回正力松太郎賞選考委員会が14日、都内のホテルで開かれ、巨人原辰徳監督(54)と阿部慎之助捕手(33)の2人の受賞が決まった。2人同時受賞は2003年(平15)の王貞治監督(当時ダイエー)と星野仙一監督(当時阪神)以来。同一チームからの選出は史上初となる。

 ここ数年は日本一監督の受賞が続いており、選手の受賞は2000年(平12)の松井秀喜外野手(当時巨人)以来となる。王貞治・選考委員長は「従来だと1人ということだけど、どちらも外せなかった。1名だと紛糾しただろうけど、2名でもいいと(賞を制定した)読売に認めてもらった」と、経緯を説明した。会議の中では日本ハム栗山監督の名前もあがったが、最終的には全会一致で決まった。