日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)は22日、選手会に加入する支配下選手727人の今季の年俸調査結果(外国人選手、育成選手、出来高払いは除く)を発表し、平均年俸は前年より83万円減の3733万円で、調査を始めた1980年以降、初めて2年連続で前年を下回った。

 年俸1億円以上も、前年より7人少ない71人。選手会は「高年俸選手が米国に移籍したのが大きい。出来高払いを結ぶ選手が増えてきているのも原因だ」と分析した。

 球団別の平均年俸では巨人が261万円増の6155万円で2年連続トップとなった。中日が5198万円で続き、3位は4152万円のソフトバンク。一昨年まで3年連続1位で昨年は2位の阪神は、藤川の米大リーグ移籍に金本、城島の引退などが重なり、1368万円減の3861万円で4位となった。補強に積極的だったオリックスが3726万円で昨年の9位から5位に浮上。DeNAは2467万円で2年連続最下位だった。

 球団別の年俸1億円以上の選手も巨人の9人がトップで中日、ソフトバンク、オリックスが8人で続いた。リーグ別ではパが36人、セが35人。年俸合計でも巨人が38億1610万円で1位となり、DeNAが15億470万円で最も少なかった。