プロ野球で使用する統一球が今季から秘密裏に変更されていた問題で、日本野球機構(NPB)の釈明会見から一夜明けた13日、都内のNPB事務局には朝から抗議とみられる電話が殺到している。

 広報担当者によると、8本ある電話回線にひっきりなしにかかってくる状態で、職員が対応に追われている。メールでも12日夜までに数百本の意見が寄せられているという。また、NPBは14日に12球団代表者会議を開き、今回の経緯を説明することを決めた。この会議に加藤コミッショナーが出席するかは未定。

 この問題は11日に行われたNPBと労組プロ野球選手会の事務折衝で発覚。選手会から追及されたNPB下田事務局長が今季開幕から反発係数を高めた統一球を使用していたことを認め、製造するミズノ社に新球導入を口止めしていたことなどを明らかにした。12日にはNPBが会見し、加藤コミッショナーは「まったく知らなかった」と、下田事務局長の独断で行われたと釈明した。自身の進退問題には言及せず「不祥事だとは思わない」とまで言い放ったコミッショナーの“無責任会見”に、批判の声が高まっている。