巨人の渡辺恒雄球団会長は2日、東京都内で取材に応じ、プロ野球の統一球を公表せずに変更していた問題で進退を問う声が上がっている加藤良三コミッショナーの任期満了後の後任候補としてソフトバンクの王貞治球団会長の名前を挙げた。

 渡辺会長は「他に頭に浮かぶ候補者がいない。各球団のオーナーの中に誰か他に(適任者を)連れてこられる人がいるか。俺は他に誰も推さない」と熱望した。

 王会長は1日に「体力的には自分では務まらない」と話している。それでも渡辺会長は「何とか回復して受けてもらうしかない。体に差し支えないでやってもらえるようにして、受けてもらえないかな」と話した。

 加藤コミッショナーの任期は来年7月まで。渡辺会長は6月26日に統一球問題で「コミッショナーの責任はない」と話し、辞任の必要はないとの認識を示している。