ヤクルト藤本敦士内野手(35)が9日、都内の球団事務所で会見を行い、今季限りでの現役引退を正式に表明した。

 1日のイースタン・リーグのロッテ戦で見逃し三振をした場面を「真っすぐ3つに反応できなかった。情けないし、プロのレベルじゃないと確実に思いました」と、決断の契機として挙げた。

 「実際、プレーがもうできないと自分の口から言ってしまったので寂しさはありますね」と言いつつも、「1年1年がむしゃらにやってきて、気がついたら13年。ここまでできたのは満足です」と振り返った。

 将来的には指導者が目標で、今後については「外から野球を見て勉強していきたい」と語った。

 藤本は00年にドラフト7位で阪神に入団し、09年オフにFAでヤクルトに移籍。その後は腰痛に悩まされ、今季は1軍出場がなかった。