プロ野球の次期コミッショナーに元東京地検特捜部長で弁護士の熊崎勝彦コミッショナー顧問が就任することが24日、確実になった。

 臨時オーナー会議を26日に開き、承認される見通し。コミッショナーの下に、専務理事を置くことになり、金融界から人選を進めている。

 統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題の責任を取って加藤良三コミッショナーが10月に辞任。オーナー会議の議長を務めるオリックスの宮内義彦オーナーが暫定的にコミッショナー代行となり、後任の人選を調整していた。

 熊崎氏は岐阜県出身。1972年に検事となり、東京地検特捜部でリクルート事件など一線の捜査を担当した。2005年からコミッショナー顧問に就いている。

 コミッショナーの後任をめぐってはセ、パ両リーグで意見が対立。熊崎氏を推すセに対し、ビジネスに精通した実務家を求めるパは複数の候補者を挙げていたが、最終的に専務理事を置くことで、熊崎氏の就任で意見がまとまった。