石川県能美市は7日、プロ野球の巨人や米大リーグ・ヤンキースなどで活躍し、国民栄誉賞を受賞した地元出身の松井秀喜氏(39)に市民栄誉賞を贈り、市の名誉観光大使に任命した。

 来年春に北陸新幹線が金沢まで延伸開業するのを控え、松井秀喜ベースボールミュージアムなどの市内の観光地や九谷焼などの名産品をアピールしてもらうのが狙い。松井氏は「少しでも能美市や石川県の力になれれば。頑張る姿を見せたい」と話していた。

 任命式では、酒井悌次郎市長が「松井氏はけがを乗り越え、勇気と希望を与えてくれた。野球だけでなく、幅広い活動を期待したい」とあいさつし、名誉観光大使の名刺や九谷焼で作られた名刺入れを贈呈した。

 石川県輪島市の梶文秋市長も7日、能美市を訪れ、国民栄誉賞を記念して作られた輪島塗のバットを松井氏に贈った。