規定より飛びやすくなっているプロ野球の統一球を製造しているミズノは17日、東京都内の日本野球機構(NPB)で記者会見し、適合球を安定的に供給するため、早ければ22日としていた納入の時期を延期すると発表した。今後は今月内の供給を目指して準備を進める。

 ミズノはこの日、NPB立ち会いの下、在庫の中から自社検査で規定に適合すると判断した球の反発係数測定を行い、約1200ダースが適合球として確保できる見通しとなった。しかし、新たに生産する球が規定値を超えていた場合、約1200ダースでは在庫不足となるため、NPBと協議してスケジュールの延期を決めた。

 NPBの井原敦事務局長は「在庫を含めて安定供給できる態勢を一日も早くつくらないといけない」と話した。