労働組合・日本プロ野球選手会は4日、大阪市内で定期大会を行い、現在は9年が必要な海外フリーエージェント(FA)権の取得年数を国内FAと同じ年数に短縮することを求める方針を確認した。

 国内FAは2007年のドラフト会議以降に指名された大学生・社会人は7年に短縮されているが、それ以外の選手は8年が必要。

 国内FA権しか持たない選手でも、ポスティングシステムを同時に利用すれば米球団とも交渉が可能となるため、一部に制度の不備を指摘する声がある。

 松原徹事務局長は「国内と海外で年数がずれているから生じる。これまで通り海外FAの短縮を求める」と説明。

 嶋基宏会長(楽天)はオリックスの金子千尋投手が批判を受けたことに「少し悪者みたいになっているが、同じ取得年数ならそうならない」と話した。