日本学生野球協会は3日、都内で審査室会議を開き、高校10件の処分を決めた。昨年9月に規定に違反して中学生を練習参加させ、監督ら6人に1年の謹慎処分が出た熊野(広島)の副部長が、自らの関与を記載しなかったなど虚偽報告があり無期謹慎となった。

 バス代約109万円を遊興費に流用した瀬田工(滋賀)の前監督は5月2日から1年間の謹慎。5月2日にすでに懲戒免職された。日本航空石川は特待生20人中、野球技能に結び付け17人が寮費免除、うち4人は食費免除もされていたため、学生野球憲章違反で部長が6月1日から3カ月の謹慎となった。

 また対外試合禁止となった4校は、夏の地方大会には出場できる。

 処分は以下の通り。【対外試合禁止】▽神埼(佐賀)5月6日~7月8日=部員の部内暴力▽鳥栖商(佐賀)5月12日~7月8日=同▽桜塚(大阪)5月25日~6月24日=同▽出雲北陵(島根)5月18日~7月14日=同【無期謹慎】▽熊野(広島)の副部長=中学生練習参加規定違反【謹慎】▽岐阜聖徳学園の監督

 5月10日~8月9日=中学生練習参加規定違反▽松阪商(三重)の部長、監督、副部長

 5月1日~来年4月30日=新入生の練習参加規定違反▽瀬田工(滋賀)の前監督

 5月2日~来年5月1日=バス代私的流用▽広島国際学院の部長

 6月1日~8月31日=部内不祥事の報告遅れ▽日本航空石川の部長

 6月1日~8月31日=部の日本学生野球憲章違反