東京6大学の早大は29日、岩手県陸前高田市の高田高で野球交流による復興支援を行った。午前9時から4時間の技術指導を行い、一緒に昼食もとった。前日には同県宮古市からバスで移動し、道中では津波にのまれた街並みを何度も目の当たりにした。

 岡村猛監督(56)は「被害の甚大さを感じた。街全体が何もなくなっている。そういう中でも野球をやっていることに頭が下がる。気持ちの強い子たちだと思う」としみじみ話した。大声で実演指導を行った佐々木孝樹主将(3年=早実)は「考えられない光景だった。自分たちの環境はあらためて恵まれていると感じた。どんな環境でも頑張っている高校生を見て、自分たちはこの子たちの分も頑張らないといけないと思った。早慶戦はNHKでも中継する。見て、感じてくれれば」とリーグ戦での活躍を誓っていた。