<東京6大学野球:早大7-6明大>◇第6週最終日◇23日◇神宮

 早大が延長10回、3時間40分の熱闘で明大を7-6と下し、3季ぶり43度目の優勝を決めた。優勝回数は法大と並んでリーグトップとなった。

 ここまで1年春ではリーグ史上初となる、先発4戦4勝のルーキー吉永健太朗投手(1年=日大三)が先発。1回に味方の失策などで2点を失ったが、得意のシンカーがさえて2回以降は7回まで付け入る隙を与えぬ好投。8回に四球と二塁打を許して降板したが、試合をつくった。岡村猛監督(57)は「非常にプレッシャーのかかる試合で、バックのエラーがあってもよく辛抱してくれた」と話した。

 打線は10回、打撃不振のため今季初めてスタメンから外れ、途中出場となった佐々木孝樹主将(4年=早実)が左越え二塁打で勝ち越し。「走者一塁で何とか後ろにつなごうと思った。(打撃不振は)帳消しには正直できないけど、野球の神様が見てくれてたのかなと思う」と、しみじみ話していた。早大は6月の全日本大学選手権に出場する。