１５年のドラフト候補は、投手陣、野手陣とも好素材がそろう。各年代の近況を探る。【高校】

　目玉候補になるのは、県岐阜商の最速１５２キロ右腕、高橋純平投手（２年）だ。昨秋の東海大会で１５２キロをたたき出し、一気に注目を集めた。しなやかなフォームから投げ込む力のある直球に加え、カーブ、スライダー、スプリットと球種も多彩。出場を確実にしている今春のセンバツは、大会ＮＯ・１投手に挙がる。すでに阪神、中日などが１位候補にリストアップし、年明けから各球団が密着マークを続けることになりそうだ。

　東海大相模（神奈川）の吉田凌投手（２年）は、縦に落ちるスライダーを武器に、昨夏の県大会で大会タイの２０三振を奪った。チームメートの最速１４４キロ左腕、小笠原慎之介投手（２年）とともに上位候補に挙がる。敦賀気比（福井）平沼翔太投手（２年）、履正社（大阪）永谷暢章投手（２年）らも好素材だ。【大学】

　投打に魅力的な選手がそろう。

　投手では駒大・今永昇太投手（３年＝北筑）、上原健太投手（３年＝広陵）の両左腕が１位候補に挙がる。１９０センチ左腕の上原は、すでに広島が１位の最有力候補にリストアップしている。さらに富士大・多和田真三郎投手（３年＝中部商）、仙台大・熊原健人投手（３年＝柴田）、東海大・吉田侑樹投手（３年＝東海大仰星）、帝京大・西村天裕投手（３年＝和歌山商）らも上位候補だ。

　野手では慶大の「ヨシノブ２世」、谷田成吾外野手（３年＝慶大）は、走攻守そろったイケメンスラッガー。３年生史上初の東京６大学リーグ１００安打を達成した明大・高山俊外野手（３年＝日大三）、立大・大城滉二内野手（３年＝興南）らもスカウト陣から熱視線を浴びている。【社会人】

　今年の指名解禁組は、日立製作所・猿川拓朗投手（２２＝東海大）、ＮＴＴ東日本・横山弘樹投手（２２＝桐蔭横浜大）、ＪＲ東日本・関谷亮太投手（２３＝明大）ら好投手がそろう。昨年ドラフトで、上位指名確実ながら社会人に残留した、新日鉄住金かずさマジックの左腕、加藤貴之投手（２２＝拓大紅陵）も上位候補だ。