すっきり晴れやか…

 とはいかなかった。日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔内野手(18=大阪桐蔭)が2月29日、プロ初のキャンプを打ち上げた。最終日のこの日、一本締めに参加し、梨田監督とはガッチリと握手。やり遂げたという充実感はある。と同時に、浮き彫りとなった課題への不安も去来していた。

 中田「(自己評価は)80点です。残りは守備ですね。高校のときはもうちょっとうまかったんですけど…。深く考えてしまって、送球もイップスのような形になってしまった」。

 キャンプ初日にフリー打撃で砂浜弾を放ち、10日阪神戦では場外弾と、打撃は強烈にアピールした。終盤には打撃フォームも崩したが、実戦11試合で38打数8安打の打率2割1分1厘、2本塁打。「プロのまっすぐについていけたのは自信になった。あとは変化球だけ」と手応えをつかんだ。

 だが守備は別。自ら望んだ三塁守備に加え、一塁、外野とテストが繰り返されたが、周囲とのレベル差を痛感した。シートノックや特守では、1人だけトンネルやファンブルを繰り返した。実戦でも2失策。「周りはエラーしないからプレッシャーになる。精神的にきてるんですよ。いろいろ考えてるんで…」と漏らし、すぐに「今の笑うとこですよ」と白い歯こそのぞかせたが、目は真剣だった。

 開幕までは11試合のオープン戦のみ。1日の横浜戦は6番一塁で出場予定だ。「開幕スタメンで出るためには、周りより1つ『ここはいい』っていうものを見せないといけない。プロの世界は結果を出すだけですから」。弱気な言葉は出たが、気持ちはなえていない。壁を乗り越えるため、全力を尽くしていく。【本間翼】