<オープン戦:日本ハム3-4ヤクルト>◇5日◇札幌ドーム

 最速更新宣言だ。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)がオープン戦初登板し、5回を投げ5安打2失点を喫した。6奪三振で最速152キロをマーク。「シーズン中は55(155キロ)くらいはいけると思う。スピードガンがしっかりしてくれれば」と、これまでの154キロを超える自己最速宣言が飛び出した。

 今季の最速球は1回の先頭福地の5球目だった。高めに外れたが152キロを計測。テレビのインタビューでは「オープン戦はスピードガンにむらがあるのでどうかなと思う」と素っ気なかったが、記者に囲まれると「1球でも152キロがあれば満足です」と、にやけながら本音を漏らした。

 失点した前半は「球もフォームもばらついていた」と言うよう制球に苦しんだ。それでも「いろいろな(投球)フォームを試すことができた。実戦に近い形で4、5回は修正できた」と振り返った。カットボールや、この日解禁したツーシームでバットを2本折った。

 今季初の本拠地マウンドには、女優のサエコ夫人も駆けつけ今季初観戦した。次回の12日ヤクルト戦(神宮)は、20日の開幕投手に向け、最後の登板となる見込み。「体の張りをしっかり取って、次は開幕だと思って投げたい。いい形でスタートできるようにしたい」。球速の上昇につれて、開幕必勝の意識も高まっている。【村上秀明】