<オープン戦:中日3-2広島>◇21日◇ナゴヤドーム

 開幕1軍枠を激しく争う広島リリーフ陣が明暗を分けた。2番手で6回1死一塁から登板した青木勇は3連打を浴びて降板。そのあとの佐竹も押し出し四球を与えた。一方で、岸本は7回の1イニングを3人で抑えた。

 小林投手コーチは「公式戦に近いような(雰囲気の)見せ場で結果を出した投手と、そうでない投手がいた。しっかり判断したい」と、打たれた2人に厳しい視線を向けた。争いは混沌(こんとん)としてきた。20日に上野が脱落。さらにストッパー永川も「無期」の2軍調整を命じられ、開幕1軍は絶望的になった。

 この日の時点で青木勇、佐竹の降格はなかった。ただ、佐竹は昨年の開幕2戦目にも押し出し四球ですぐに2軍に落ちている。判断材料は「安定感」(小林コーチ)という状況で、大きなマイナス点を背負い込むことになった。