日本ハム武田勝投手(29)が、メジャー左腕との“共演”を誓った。25日札幌ドームの西武戦で今季初先発。同日は親交のあるレッドソックス岡島も東京で開幕戦を戦う。武田勝は「開幕で登板して気持ちよく(米国に)戻ってもらいたいですね」と話した。

 06年に日本ハムに所属した岡島とは時折、メールで連絡を取り合う仲だ。岡島の来日直前には「今シカゴにいます。疲れました」というメールが武田勝の元に到着。「僕も疲れていますけど頑張ってください」と返信した。同じ左腕が激励し合っている。

 3年目で先発ローテーションの一員での開幕は初めて。昨季までは先発、中継ぎをこなす“便利屋”だったが、今季は首脳陣から年間を通して先発起用の方針を伝えられている。「1年間、ローテーションでやれるか試されるので、まずは1戦目を大事にしたい」と力を込めた。

 チーム練習は休日だった24日には、室内練習場で約1時間30分、汗を流した。テレビ観戦したレッドソックスのナックルボーラー、ウェークフィールドに感化され、キャッチボールでナックルを試投するなどリラックスムード。「やっと自分の出番で楽しみ」と意気込んでいた。【村上秀明】