<日本ハム9-1西武>◇25日◇札幌ドーム

 日本ハム先発の武田勝投手(29)が、返り討ちで今季初勝利をマークした。西武相手に7回で散発4安打1失点。初回に先頭片岡に二塁打を浴び、1死一、三塁のピンチを背負うも連続三振で切り抜け、リズムに乗った。「緊張と興奮で唇がカサカサです」と、お立ち台のヒーローインタビューで笑いを誘ったが、堂々の連敗ストッパーだった。

 相手先発は立正大の先輩西口で、昨年7月3日以来の先発対決だった。当時も武田勝に白星がつき、これで2連勝。「目の前の打者に集中していたけど、結果勝ててうれしい」。キャンプから取り組んできた新しい投球フォームにも手応えをつかんだ。帰り際に「帰りにリップ(クリーム)を買って帰ります」と笑わせ、投球だけでなく舌も滑らかだった。