<中日6-3巨人>◇15日◇ナゴヤドーム
巨人のエース上原浩治投手(33)が中日戦(ナゴヤドーム)で今季3度目の先発マウンドに立ったが、今季最短の5回途中6失点KOで沈んだ。8安打を浴び4四球と乱調で、またもや今季初勝利はお預けとなった。上原の開幕から連敗スタートはプロ初。高橋由伸外野手(33)がホームランダービートップの6、7号連発で援護したが、空砲に終わった。
エースが弱気な表情に変わっていた。5回無死一、二塁のピンチ。ベンチから飛び出した原監督が、マウンドの上原のもとへ小走りで駆け寄った。体に異常がないのか確認した原監督は「コンディションは問題ないって。でも、いつもの表情じゃなかった。顔をつき合わせて見たとき、よし代わろうということを決めました」と、球審に交代を告げた。
5回途中6失点降板。あまりにも早すぎるノックアウトに、チーム全体の士気まで沈んだ。微妙なコースが、ことごとくボールに判定された。阿部捕手は「ストライクにとってほしかった球はありました。微妙すぎたんですかねえ」と振り返った。それでも速球の最速は138キロ。球威がない分、ストライクゾーンより低く見られた。上原は「今日は何もなし。以上」と言葉少なだったが、80球で4四球。抑えをやっていた昨年は62イニングでわずか4。1試合4四球は自身ワーストタイで、開幕から連敗スタートはプロ初の屈辱だった。
上原が喫した2つの黒星は、いずれも優勝争いの最大のライバル中日。直接対決でたたくはずが、逆効果になってしまった。後を受けた越智が後続を止められず、打線もチェン、小林、岩瀬の継投の前に沈黙。点差以上に力の差を見せつけられた。
この試合から年俸6億円(推定)で不振の李を2軍に落とし、ゴンザレスを1軍に昇格。4打数1安打だったが、初打席には左中間フェンス直撃の二塁打を放った。原監督は「いいスタートを切った。やってくれるでしょう」と手応えを感じている。7回から登板した野間口も2回を無安打4奪三振。敗戦の中にも、投打で明るい光が差し込んだ。始まったばかりとはいえ、中日との対戦成績は1勝3敗。このまま相手の流れでいくわけにはいかない。【小島信行】



