ソフトバンク王貞治監督(67)が21日、長打力不足に悩む打線のカンフル剤として、プロ2年目の長谷川勇也外野手(23)を2軍から昇格させた。この日、Kスタ宮城で行われた指名選手練習では打撃練習で快音を連発。その打球を見守った王監督は「打球が鋭いね。松中みたいな球を飛ばすな。こりゃスタメンだな」と今日22日の楽天戦に「8番左翼」で起用する可能性を示唆した。

 2軍では12試合に出場し、24打数8安打2打点、打率3割3分3厘をマークしている長谷川だが、その中身がスゴイ。8安打の内訳は二塁打4本、三塁打3本、本塁打1本、とすべて長打。長打率は実に8割7分5厘を記録する。「とにかく思い切って振ることを心掛けています。チャンスをもらえたら1軍でも思い切って振るだけです」と長谷川は初の1軍に物おじすることなく、フルスイングを宣言。リーグワーストの12本塁打、と迫力を欠く打線だけに、長谷川が起爆剤として期待される。