<中日2-3阪神>◇23日◇ナゴヤドーム

 中日打線がまた阪神下柳の術中にはまってしまった。初回、1死一塁から李が右中間フェンス直撃の先制適時二塁打を放ったが、その後は下柳の緩急を使った投球の前にさっぱり。唯一のチャンスだった4回、先頭のウッズが二塁打で出塁したが、和田、森野、中村紀がいずれも凡退した。和田は「(下柳の調子は)1打席目はよくないと思ったが、だんだんと球に切れが出て、コントロールも素晴らしかった」と脱帽。2打数0安打の荒木も「昨年と印象は変わらないが、コントロールがよかった」と話した。6回2死から和田が右翼へ二塁打を放ったが、前日まで13試合連続安打を続けていた森野のバットも空を切った。

 結局7回で降板するまで散発4安打で初回の1点のみ。我慢の投球を続けた先発川井を援護することはできなかった。前回対戦の4月9日阪神戦(甲子園)も7回2安打無得点に抑えられている。昨年2勝2敗、防御率5・47と相性がよかった下柳に対し、苦手意識を作りたくないところだが…。【上野竜一】