<中日2-3阪神>◇23日◇ナゴヤドーム

 中日川上は右中間スタンドに突き刺さる新井の1号ソロを、ぼうぜんと見送った。先発川井の後を受け、1点をリードされた8回から登板。関本を中飛に仕留めたが、新井に133キロのフォークをとらえられた。続く金本にも右翼フェンス直撃の二塁打を浴びた。ベンチを飛び出した落合監督からゲキを受け、後続は抑えたが「ゲームを壊してしまい、申し訳ない。調子?

 ボクのことよりチームに迷惑をかけてしまった」と肩を落とした。

 4月11日、右足の違和感を訴え1軍選手登録抹消。ファームで回復に努め、この日、1軍に再登録されていた。今季は勝ち星がないままこの日を迎え、日本シリーズの調整目的だった06年10月15日横浜戦以来の中継ぎ登板を次回先発の足掛かりとするはずだった。「次回?

 分かりません」とうつむき、落合監督は川上については口をつぐんだ。先発投手8人を抱える投手陣の中、川上のエース復権への道は厳しい。