<ソフトバンク1-6ロッテ>◇26日◇ヤフードーム
ソフトバンクが今季も「高卒ルーキー」に、やられた。昨季は楽天田中に献上したプロ初勝利を、今季はロッテ唐川に献上した。7回まで散発3安打、三塁さえ踏めなかった。せめてもの意地は、連続無得点イニングを「27」で止めたことだが、それも唐川降板後の9回だ。「1年生といっても、ちゃんとああいう表現ができる。いい投手ですよ。この世界、年齢は関係ない。できる人はできるし、できない人はいくつになってもできない」。王監督は潔く唐川の実力を認めた。
試合前のミーティングで教材として使用された映像は、唐川がオープン戦で投げた1試合のみ。現実とのギャップは大きかった。初回は3三振。ゆったりしたフォームから繰り出される直球の球威、変化球のキレに、打線は明らかに戸惑った。「実際にいいですよ。これからも出てくるだろうから、それなりに対策を考えないと」。この屈辱的な敗戦を無駄にはできない。王監督は唐川をロッテ先発陣の一角に位置づけ、攻略法の解明を急ぐ考えだ。
今季初の4連敗で、借金は98年8月11日以来、10年ぶりとなる「4」にふくらんだ。3試合連続完封負けとなれば、南海時代の57年以来、実に51年ぶりという不名誉だった。「何かこう、相手を見下ろしている部分がない。技術と技術の勝負だが、それを生かすために気合を入れ、プロの意地とか精神的なものが大事なんだけど」と、王監督は選手の覇気のなさをチーム不振の要因の1つとした。
右足の腓骨(ひこつ)骨折で多村の長期離脱を余儀なくされ、カンフル剤として昇格させたレストビッチ、小斉はともに無安打。「勝つにしても完封勝ちとか、流れを変えるには、刺激になるようなのがないとね。逆転満塁本塁打とか」。もはや投打は問わない。王監督はヒーローの出現を求めた。【中村泰三】




