<阪神2-6横浜>◇9日◇甲子園
開幕から35試合目にして、阪神が初めて連敗した。序盤はかつての天敵三浦に抑えられ、投げては安藤が村田に手痛い3ランを喫した。甲子園が最も盛り上がったのは8回無死満塁で金本が打席に入った場面。通算400号が飛び出せば逆転となったのだが、結果は左犠飛…。どうってことのない連敗だけど、巨人を倒した中日が1ゲーム差まで迫ってきた。
満員のスタンドの誰もが計算した。3点を追いかける8回。無死満塁で金本が打席に向かった。あと1本と迫った通算400号アーチがここで飛び出せば、きっちり逆転…。だが左翼に上がった飛球は定位置のわずか後方までしか届かなかった。
「犠牲フライじゃあかんのは当たり前。1点じゃ届かないんだから。三浦はよかったんじゃないかな」
金本は8回だけでなく、6回1死一、三塁でも右翼に犠飛を打ち上げていた。それぞれ1打点は挙げたが、4点差を追いかける主砲の打撃として物足りないことは分かっていた。8回は続く葛城、鳥谷が倒れ、夢の満塁アーチはおろかわずか1点止まり。岡田監督も「もう1人つながったらというところだけどな。でもあの回に2安打で、それまでも2安打ではな」と消化不良を嘆くだけだった。
阪神キラーとして久しい横浜三浦のデキがよかったこともある。だが6回まで2安打1点、投手が代わった後も犠飛による1得点だけでは迫力不足だ。この9連戦の間、敵地のナゴヤドーム、東京ドームでみせたつながる攻撃が、本拠地で繰り出せなかった。
甲子園で当たりが鈍ってしまうのはなぜか?
ここまで35戦のうち、甲子園での平均得点は3・18、平均安打が6・82。その他の球場での4・21点、9・21安打と比べると、本拠地とは思えない低空飛行。打率2割8分2厘の金本も、甲子園では36打数4安打の1割1分1厘、11三振と大苦戦。当然7勝4敗で勝率も伸びない。
各チーム平等の9連戦も阪神は名古屋、東京から甲子園と移動続きだった。
「それは前から分かっていたこと。別にあしたも、あさっても試合はあるし、初めて連敗したからってどうってことない。これだけのヒット数でチャンスを作ったとも言える。あと1本が出なかったけど」
岡田監督は悲壮感を打ち消すように、開幕35戦目での初連敗を笑い飛ばした。確かにそれでも貯金12を抱える首位チーム。ただ2位中日も着実に白星を重ねていて、きょう10日にも順位が入れ替わる可能性が出てきた。浮足立つ時期ではないが、春先の快走がスローダウンしたのは確か。初連敗を引きずらないためにも、金本400号だけでなく、甲子園で打線爆発といきたい。【町田達彦】




