<阪神2-6横浜>◇9日◇甲子園
ぼうぜんと、左翼席の着弾点を見つめ続けた。阪神安藤が1発に泣き、リベンジに失敗した。「今日は本当にもう…。申し訳ないだけです」。言葉を絞り出すのが精いっぱいだった。
3回だ。先頭の三浦に三遊間を抜かれ、雲行きが怪しくなった。2死二塁まで持っていったが、金城に四球。2人の走者を背負い、4番村田の4球目が甘く入った。カウント1-2からシュートで内角を突くはずだった。だが矢野のミットは真ん中に寄り、打球は浜風に乗って左翼席に沈む。「金城のところで勝負できたらな。痛いわな」。そう岡田監督が振り返った先制3ランで、主導権を横浜に引き渡した。
“らしさ”が影を潜めた。立ち上がりから微妙な制球が安定しなかった。2回は四球と2安打で1死満塁のピンチを招く。ここは8番鶴岡を遊ゴロ併殺でしのいだが、何かが起きる気配はあった。3失点後の4回からは、右足に打球を受けながら4イニングを1失点と粘りを見せ、7回4失点で試合は作った。それでも久保チーフ投手コーチは今季初の中5日登板の影響を否定した上で「ピンチが多すぎた」と辛口コメント。
横浜の先発は三浦。4月11日にも投げ合い、そして競り負けた相手だった。前回は三浦の8回1失点に対し、8回2失点で敗戦投手。今回は三浦が6回1失点。やり返すはずが、さらに差をつけられてしまった。これで最下位横浜の10勝中、すでに2勝を献上。好調をキープしていた右腕に、少し嫌なデータが残った。【佐井陽介】




