雨降って「JFK」固まる!?

 不調の阪神久保田智之投手(27)は今後も試合終盤にセットアッパーとして起用される。横浜戦が雨天中止になった10日、久保田は甲子園室内練習場で中西投手コーチらから助言を受けるなど復調に向けて必死。8日巨人戦(東京ドーム)で逆転2ランを浴び、配置転換も検討されていたが、9日にウィリアムスが戦列復帰したこともあり、当面はJFKの枠組みは崩さない方針だ。

 悩めるセットアッパーに周囲が手を差し伸べた。甲子園の室内練習場。久保田は近距離で強めのキャッチボールを繰り返して感触を確かめた。その合間に真剣な表情で中西投手コーチ、木戸作戦兼バッテリーコーチの話に聞き入った。浮上のヒントを求めるのに懸命だった。

 中西コーチ

 本人の状態が悪くないし、何でかな、というのがあるだろう。技術的には左足の入りが浅い。もっと踏み込まないとダメ。スライダーも悪くしている。縦スラというか、フォークみたいなスライダーが良くない。

 昨季はプロ野球新記録のシーズン90試合に登板。大車輪の働きを見せた。しかし今季は開幕から低調。19試合で防御率3・70と精彩を欠く。好調だった昨季の投球フォームを映像でチェック。同コーチは「結果を出し続ければ大丈夫」と話しており、まずはブルペンなどで修正に臨む。

 9連戦のうち、中日と巨人に喫した2敗は、いずれも8回に登板した久保田の乱調が原因。8日巨人戦ではラミレスに逆転被弾。岡田監督は「起用法は別に難しくない。1人のためにやっているのと違う」と話すなど、配置転換をにおわせていた。

 しかし9日に左肩痛の癒えたウィリアムスが1軍に昇格。現状ではJFKの鉄壁トリオを“解体”することなく「K」の復調を待つ方針だ。

 中西コーチ

 配置的に変わらない。ジェフが帰ってきて救われる部分はある。結果が出るまでの最初の2、3試合は、クリーンアップをジェフでスタートして6、7番を久保田で行かせたりになると思うけどね。

 「J」が復帰し、久保田の負担が軽くなるのは確かだ。だが、それで本人に笑顔が戻ることはない。練習から引き揚げる際には「何も答えられないです。結果を出すまでは…」と話したが、それも決意の裏返し。久保田がどん底からの脱出を目指す。【酒井俊作】