<日本ハム0-1ソフトバンク>◇10日◇函館

 日本ハムが5連敗でBクラスに転落した。ソフトバンク杉内に打線が散発4安打と封じられ、0-1で完封負けした。先発した藤井が8回1失点、12奪三振と快投も、援護できなかった。高橋、小谷野が復帰したが「極貧打線」は機能せず、失策絡みの1点で敗れた。5連勝の後の大型連敗でソフトバンクにAクラスを譲り、勝率5割へ逆戻りした。

 ご当地名物のイカのように、1年に1度の函館遠征で「極貧打線」が骨抜きにされた。快晴ながらも季節外れの寒さに、毛布にくるまりながらの応援で逆転勝利を信じた1万6000観衆。めったに見られない日本ハム戦だが、いつも通りの淡泊な打線を披露してしまった。いい思い出をプレゼントできたのは、我慢、我慢の力投を続けた藤井の奪三振ショーだけだった。

 散発4安打、9三振。三塁も踏めない完敗だった。試合内容でさらに底冷えしたのではないだろうが、梨田監督は試合後、一塁側ベンチのストーブの前で重い口を開いた。「ボールが少し見づらかったのかな。空が青かった分だけ、見づらかったのかな」。打線沈黙の要因の1つを函館オーシャンのバックスクリーンに求めた。特に右打者の視覚に影響があった可能性を指摘した。

 森本が今季初の1試合3三振など、信じられないようなシーンの連続だった。下位打線の陽、プロ初スタメンの鵜久森で計3安打。上位打線で快音を響かせたのは、田中だけだった。梨田監督が、杉内の好投以外に要因を求めてもおかしくない状況だが、ひちょりは「バックスクリーンの影響?

 ないです。高めの(ボールの)ストレートを振って、甘いボールを見逃していた」と“消える魔球疑惑”を否定し、力負けを認めた。

 今季最長の大型連敗は「5」にまで伸び、貯金を一気に吐き出した。ソフトバンクに3位浮上を許し、藤井の2年ぶりの2ケタ三振の快投を生かせない。故障していた高橋、小谷野の右のパワー打者が復帰した一戦だったが、その効果もなかった。その小谷野の初回の失策が決勝点につながった。中島打撃コーチが「見ての通り。注意力が散漫」と打線を一喝するほどの内容。梨田監督は「(初回の1失点で負ける)スミイチになるとは思っていなかったけれど」と嘆いた。イカスミのように真っ黒な星が、5つも続いて並んでしまった。【高山通史】