阪神岡田彰布監督(50)が12日、来週20日から始まるセ・パ交流戦対策として、DHに右打者を起用する意向を明かした。候補として桜井とフォードの名前が挙がるが、期待度の高いのは桜井だ。昨年、交流戦直前に1軍に初昇格し、交流戦できっかけをつかむと、以後は元気のない打線の起爆剤として大活躍。現在はフォードとともに2軍で調整中で、この1週間でどこまでアピールできるかが勝負となる。

 悩める未来の主砲に大きなチャンスが巡ってきた。20日から始まる交流戦を前に、指揮官が指名打者制をにらんだ新たなプランを披露。桜井に1軍再昇格と即DHでのスタメンの可能性が浮上した。

 岡田監督

 右は少ないから。昨日(11日)も最後に残っていたのは浅井だけ。左(投手の数)とか見て、交流戦はメンバー変えなあかんかもな。

 登板間隔の開く先発投手を1人抹消し、代わりに右の長距離砲をDHに据える打線強化策。得点力を上げることで、くせ者ぞろいのパ・リーグのエースたちから白星をもぎ取る算段だ。

 現在、2軍では林が交流戦期間中の復帰に向けて調整中だが、指揮官が欲しているのは左ではない。「林はまだやろ。ゲームに出てないやん。それより待っているのは右(打者)よ」。7番に右の長距離砲を据え、打線のパワーアップを図りたい。そこで浮上してくるのが桜井とフォードだ。

 桜井は昨年、交流戦直前の5月18日にプロ入り初の1軍昇格を果たし、交流戦では15試合に出場。26打数8安打3打点、打率3割8厘と調子をつかむと、7月にはプロ1号を放って1軍に定着。91試合で打率2割8分1厘、9本塁打、43打点と一気にブレークした。

 今季は昨年以上にファンの期待を背負いながらも、1軍では出場機会に恵まれず、ヒットが出ないまま現在はファームで調整中。きっかけはつかみつつあるが、2軍でも打率1割8分2厘と苦しんでおり「練習でも試合でも(バッティングを)体に染みこませて、調子を上げていきたいです」と復調に向けて必死だ。

 ライバルとなるフォードはファームで2割8分6厘の成績だが、28打数で8三振と安定感を欠く状況。13日からの対サーパス3連戦(鳴尾浜)が1軍昇格のテストカードとなる。

 岡田監督は「(右打者のDHは)桜井とは言うてない。桜井じゃなくて、右としか言うてないよ」と言葉を濁したが、将来の4番としての期待を集める若虎が復調すれば、打線もパワーアップ間違いなし。3番新井、4番金本、6番鳥谷が好調。この打線に7番桜井が加われば、破壊力はますますアップする。【福岡吉央】