<日本ハム2-8ロッテ>◇13日◇東京ドーム

 この日ばかりはフォローはなかった。日本ハム先発グリンが4回途中でKOされた。「取られ方がひどすぎたというか…。2アウト、2-1からやもんね。5点は重かった」。これまで打線の援護がないグリンに同情する言葉も多かった梨田監督も、さすがに落胆の表情は隠せなかった。

 4回に突如崩れた。簡単に2死を奪ったが、追い込んだ今江に中前打を許してから、乱れ出す。3連続四球で押し出しの1点を献上。さらに連続適時打を許し、あと1ストライクから5失点を喫した。「すべての球種で制球が悪かった。自分も人間だし、こういうことはある」。12球団ワーストとなる6敗目を喫し、表情は厳しかった。

 「日本に来てから最悪の出来」の言葉通り、“来日最短記録”も更新してしまった。昨年9月13日に右肩の違和感で3回途中降板があるが、先発として打ち込まれての3回2/3降板は、06年楽天時代も含め、来日3年目でワーストとなった。開幕から7戦連続だった日曜日の登板をずらし、余力十分で臨んだマウンドも、実らなかった。

 吉井投手コーチは「(4回の)金沢(四球)に内角の際どい球を見逃され、ゲームの流れにはまってしまった。外国人はシット、ハップンと言うが、日本では魔が差したというのかな」と話した。序盤は得点のにおいすらない状況だったのは確かだが、いつもの粘りを見せられず、自滅した。

 19日には最愛の長男カイル君ら家族が来日する予定。次回登板は交流戦開幕の20日札幌ドームの横浜戦が有力。昨季はMVPを獲得した得意の交流戦で、巻き返しを図るしかない。【村上秀明】