<広島9-3阪神>◇13日◇富山

 指揮官もびっくりし、金本の存在感を再認識した。敗色濃厚な9回表の攻撃で飛び出した400号。岡田監督もまさかの驚きを隠さなかった。

 「こういう点差だから、ホームランを打つとは思わなかったけどな。あしたに取っておくかと思ったけど。通過点だと思うし、まだまだこれからよな」

 4月12日横浜戦での通算2000本安打や過去の偉業でも、チームの勝利で花を添えてきた。「勝ち試合の方がよかったけどな。2000本の時もそうだったけど」と付け加えた。ただ、大差がついていても降雨が激しくなっても、金本をベンチで休ませるという発想はない。「そんなの全然考えてない」。そのセリフに、監督就任以来ずっと4番を任せ続ける信頼感がにじんだ。

 金本のメモリアル弾もあり8、9回に得点を重ねたが、7回までは広島ルイスに無得点に抑え込まれた。「きょうは球も走っていたし、ええ感じだったな。2点差のままでいっていれば、終盤は分からなかったけど」。食らいつく構えをみせていたが、先発アッチソンが乱調からアクシデントで降板し、シナリオは崩れた。試合後に富山から金沢へ長いバス移動だったが、重苦しいムードを“記念弾”が和らげた。