<横浜5-2巨人>◇14日◇横浜
盛り上がったムードは、一瞬のうちに消し飛んでしまった。2回に先取点を奪いながら、直後の2回裏に5点を奪われて逆転。今季2度目の先発だった巨人金刃は、わずか1回2/3、5失点でノックアウト。ショックを引きずるように試合は進み、最下位の横浜に完敗した。
万全の状態で先発したはずだった。9日の1軍練習に合流した金刃は、原監督が見守る中でブルペン入りし、今試合での先発が決まった。原監督は「2軍からの推薦もあるし、この前の練習で自分の目で確かめた。もう少しやれる投手ですね」と話したが、内容は散々だった。最速は143キロだが、球速を上げれば制球が乱れ、ウイニングショットになるような変化球もなし。2軍落ちした栂野や、先発で結果を出している野間口に比べ、調整期間もしっかりあった。久しぶりの1軍登板だった緊張を差し引いても、55球で6安打2四球5失点は言い訳ができる数字ではなかった。
前日は延長戦に入って越智が敗戦投手になり、今試合は今季2度目の先発となる金刃が炎上した。2番手で登板した門倉は後続をピシャリ。経験や実績はもちろん、調子もいいベテラン投手なら、前日の延長戦も、この日の試合の先発も、どちらかの試合はこなせていたはず。7日の試合で危険球を投げて退場になった木佐貫も、翌日に登録抹消。実績もあり、復調してもらわなければいけない木佐貫や経験豊富で好調な門倉。若手育成を重要視するようなチーム状況ではない。結果論ではなく、優先順位がバラバラでは、勢いはつくはずない。
上位チームの対戦だったゴールデンウイーク期間の9試合は6勝3敗で乗り切ったが、最下位の横浜に手痛い連敗を喫してしまった。交流戦まで残り4試合。モタモタしている余裕はない。【小島信行】



