<阪神8-5ヤクルト>◇16日◇甲子園

 阪神6番鳥谷がゲームの主導権を引き寄せた。1点リードで迎えた3回2死二、三塁で打席に入った。犠飛でいい1死の場面で5番桜井が内野フライに倒れた後だった。ヤクルト村中の外角高め143キロストレートを強振。右中間を破る2点タイムリー三塁打で、桜井のミスを「帳消し」にした。岡田監督が「今日のゲームはあれがポイント。あのまま点が入らなかったら、いやな流れになるところだったからな」と、たたえる一打だった。

 初回第1打席の反省が生きた。2死一、二塁で中飛。村中の速球に差し込まれ気味だったと鳥谷は振り返る。「相手のクイックとかもあって遅れていた。それでタイミングを早めにとろうと思ったのが良かった」。即座の対応に、果敢な走塁。今季の成長を、まざまざと見せつけた。打率はリーグ3位の3割2分7厘。アキレスけんになりかねない5番打者だが、今の鳥谷には、それをカバーするだけの力がある。