<ソフトバンク3-10日本ハム>◇16日◇福岡ヤフードーム
バンビがたくましく一塁をオーバーランした。日本ハム4年目鵜久森淳志が初回2死満塁から、詰まりながらも中前に落とした。プロ初打点となる2点適時打。主導権を握る今季初の6連打の締めを飾った。「満塁で自分のところで(流れを)切らしたくなかった。やっとチームに貢献できてうれしい」と素直に喜んだ。
尊敬する存在の前でハッスルした。一塁ベース上では、昔から目標の選手に掲げる小久保から「ナイスバッティング!」の声が飛んだ。「あこがれの選手なんですごいうれしかった」。小久保が巨人時代に2軍調整していた05年、2軍戦で初めてあいさつ。「頑張れよ」とバットを贈られた。「ちょっと使った後、大事に保管しています」と、今でも宝物だ。
高校通算47発のスラッガーとして入団。同期でエースにのし上がったダルビッシュに対し、伸び悩んだ感は否めなかった。打撃フォーム改造の連続で苦悩が続いた。昨秋から189センチの体をたたむように構えは小さくなったが「固まった感じはある」と手応えをつかんでいる。
甲子園を沸かせた高校時代、入学時は体重60キロ台で手足が長く細かったため、愛称はバンビ。それでも、この日は初のマルチ安打と力強かった。鵜久森を筆頭に、チームは拙攻もありながら今季最多16安打と打ちまくり、今季2度目の2ケタ得点。大量7人がマルチ安打で、東京からの移動ゲームを感じさせないほど活発だった。【村上秀明】




