広島の新外国人マイク・シュルツ投手(28=ダイヤモンドバックス)がブルペン陣の救世主になる。20日からの交流戦開幕(対ソフトバンク)に備え、チームは博多入り。右肩痛から完全復活した快速右腕も合流した。20日に来日後初めて出場選手登録される。ブラウン監督は抑えの永川につなぐリリーフ投手の台頭を熱望。シュルツにかかる期待は大きい。

 すれ違ったホテルの宿泊客も、街角のカップルもみんな「2度見」した。とにかくデカい。身長201センチのシュルツが19日午後、博多のカープ宿舎に姿を現した。キャンプ当初に見せたサラサラの黒髪をバッサリと切り、きれいな丸刈りになっていた。細身の体もいっそう引き締まっているように見えた。

 「1軍に上がれてとてもうれしいよ。チームの勝利に貢献できるなら、どんな役割でもいい。とにかく自分の力を出すだけだ」。力強く宣言した。

 やっとここまでたどり着いた。沖縄キャンプ6日目。カープのユニホームに袖を通してわずか6日で右肩痛を発症。リタイアした。過去2度手術を受けている右肩。個所が違うとはいえ、早々と「長期離脱」の診断が下された。「一刻も早く治して、早くチームのために投げたい」。無念の表情で1軍を離れた。

 その後は順調に回復した。3月には投球練習を再開。ウエスタンリーグで登板を重ね、主にリリーフとして8試合で防御率1・50の成績を残した。17日の中日戦では初先発。3イニングを投げて無失点で最後のアピールに成功した。

 課題だったフィールディングやクイック投法も大きく改善。小林投手コーチは「走者を引き留める意識も高くなったと聞いている。先発能力はあると思うが中継ぎで使います」とリリーフ起用を明言した。

 救世主になる期待感がある。開幕をストッパーとして迎えたコズロースキーが絶不調。最近4登板で3度失点と、安定感を欠いていた。シュルツは2軍で好調をキープしながらも1軍外国人枠の制限により昇格できなかったが、コズロースキーの穴埋めとして1軍切符を受け取った。

 ブラウン監督は「みなさんご存知の通り、今のカープの一番の課題はリリーフ陣。抑えの永川、横山につなぐ存在を1人でも2人でも増やしたい」と頭を痛めていた。150キロ中盤の快速球でメジャーでも将来を嘱望された右腕。カープが苦手としてきた交流戦の救世主になるべく、ベールを脱ぐ。【柏原誠】