オリックスはコリンズ前監督の辞任発表から一夜明けた22日、兵庫・神戸市のスカイマークスタジアムでの全体練習で新体制が始動した。大石大二郎監督代行(49)は早速、23日から開幕投手で2軍調整中だった金子の1軍合流を決めた。

 これまで2軍からの昇格推薦などが実現しない例も多かったが、住友、清川コーチらが1軍入り。風通しも良くなり「とにかくワイワイやってもらいたい」と明るさを前面に出すチームを目指す。大石監督代行は練習前、選手の円陣で「自分の力を出し切って1つでも上にいくためにガムシャラにいこう」と声を上げた。新外国人のオルティズや若手の大引らに積極的に声をかけて回った。

 「走塁なら1つでも先の塁を狙い、ゲームセットまで全力プレーでやってもらいたい。あまり怖い顔をせずガムシャラにやってもらいたい」と大石カラーを出した。コリンズ体制では選手からも1、2軍入れ替えの少なさに不満が出た。大石代行は「推薦があれば積極的にやろうと。(2軍視察も)機会があれば行こうと思う」と話した。

 休日練習も解禁する。これまで休日返上を許されなかったが、大石代行は「うまくない人は練習しないとうまくならない。逆にやってもらった方がいい」。先発投手の球数制限も解除し従来のスタイルに戻す。コリンズ前監督から引き継ぐことには「振り返らないでやりたい」と言い切った。23日の広島戦(京セラドーム大阪)で大石丸が船出する。【今井貴久】