<西武10-1巨人>◇23日◇西武ドーム

 パ・リーグの首位を走る西武が巨人を粉砕した。5番G・G・佐藤外野手(29)がグライシンガーから2発を放ち、22日ヤクルト戦の最終打席から3打席連続本塁打をマーク。本塁打14、打率3割4分8厘はリーグトップで、打点も楽天フェルナンデスに4点差に迫った。3番中島裕之内野手(25)も10、11号を連発で圧勝した。

 日本人離れした打球が西武ドームの3方向に伸びていった。G・G・佐藤は1回、左翼席へ勝ち越し13号2ラン。3回にはバックスクリーンへ14号ソロをたたき込んだ。グライシンガーの変化球をスタンドへ軽々と運ぶパワーを見せつけると、7回には福田の148キロ直球を右翼フェンス直撃の三塁打。「あれが入ったら出来すぎ。今日は十分です」。2発を含む3安打3打点で、満足げに振り返った。

 22日のヤクルト戦最終打席からの3打席連発に「夢なら覚めないで」と話した。前夜はヤクルト1パック5本を一気飲みして試合に臨んだが、今季初の巨人戦の前にもゲンを担いだ。「読売新聞をコンビニで買って、しっかり読んだのが良かった」。お立ち台では得意フレーズ「キモティー」の絶叫に、「ファンのみなさんありがとう、いや、ありがトゥー」と言い直して爆笑を誘った。

 本塁打14本、打率3割4分8厘はリーグトップで2冠。打点もトップに4点差で「打率は減るけど、本塁打と打点は減らない」と胸を張った。13本の同僚ブラゼルを一気に抜き去り、同じく2発を放った11本の中島が3位タイと、クリーンアップで本塁打上位を独占する。激しいチーム内競争が勢いとなっている。

 4番ブラゼルが5月に入って2本塁打と調子を落とす中、好調な3番中島、5番G・G・佐藤が主砲の不振をカバーする。渡辺監督は「打順が変わって、選手に変な重圧になるのは良くない」と開幕からクリーンアップは不動だ。我慢強い起用にこたえ、主軸3人で計8打点、1試合4発は今季4度目。強力打線が看板の巨人から、完全に主役の座を奪った。【柴田猛夫】