<ロッテ10-9阪神>◇15日◇千葉マリン
ロッテがヒヤヒヤの勝利だ。15日、阪神戦(千葉マリン)で最大7点のリードをリリーフ陣が打ち込まれて追いつかれる展開。9回2死一塁、代打フリオ・ズレータ内野手(33)の二塁打でサヨナラ勝ちし、阪神に連勝。すっきり勝ちきれず、借金8、最下位と苦しいが、最近6試合で5勝1敗は上昇の兆し!?
久しぶりの快感だった。パナマの怪人、ロッテ・ズレータが06年7月27日以来2年ぶりにサヨナラ打を放った。9-9で迎えた9回裏2死一塁。カウント2-0から、阪神渡辺の外角低めスライダーを狙いすましたようにとらえると、きれいに右中間へ運んだ。一塁走者オーティズがヘッドスライディングで生還。二塁ベース上で両手人さし指を高々と突き上げたズレータは、次々に飛びかかってくるナインの手荒い祝福を全身で受け止めた。
代打で、壮絶な試合に決着をつけた。この日の試合前のフリー打撃で左手中指の違和感を訴え、先発から外れた。試合中はベンチ後列に陣取ると、終盤7点差を追いつかれる嫌な流れをじっと見つめていた。そして巡ってきた打席。「エキサイトしていた」という半面、「カウント2-0だったからストレートは考えられなかった。変化球に絞っていた」と冷静に見極めて勝利へと導いた。
これで阪神に連勝し、交流戦では3勝1敗に持ち込んだ。バレンタイン監督は「今シーズン中にもう1度阪神と戦いたい」と、日本シリーズでの再戦を熱望した。チームはまだ最下位だが、ここ6試合で5勝1敗と順調に借金を減らしている。ズレータは「これから勝っていってパ・リーグ首位になります。幕張ファイアー!」と得意の決めゼリフでファンに約束した。
初回には打者11人の猛攻で6点を奪うなど、05年の日本一をほうふつとさせるマリンガン打線も復活。苦しみながらも手にした連勝が、浮上の号砲となりそうだ。【鳥谷越直子】



