<楽天0-3巨人>◇16日◇Kスタ宮城
楽天がマー君での交流戦首位どりに失敗した。田中将大投手(19)で巨人戦3連勝を狙ったが、巨人ラミレスに先制19号ソロを浴びるなど0-3で完封負けした。田中は3者凡退の好スタートで、巨人内海を上回る8三振を奪ったが、力任せの速球をラミレスに痛打されるなど不用意な投球で失点した。チームは交流戦首位ソフトバンクに並ぶチャンスを逃し、リーグ戦でも5月23日以来の4位に転落した。
一瞬の力みが田中を白星から遠ざけた。2回のラミレスの1発、5回に古城と鈴木尚に打たれた二塁打。3本の長打はすべて144キロを超える速球を打たれた。3球すべてが甘く入り、手痛い失点につながった。「力不足です。状態自体は上向きです。でもここ一番が…」と言葉が続かなかった。
14日に起きた岩手・宮城内陸地震に沈むファンへ力を込めて投げ続けたが、白星には結びつかなかった。131球を投げ9回を3失点。先発投手としての役割は果たしたが、勝負どころでの制球に課題を残した。
超一流への成長に期待する野村監督は、1つの試練と位置づけた。「10安打中、7本くらいが直球。いい課題になったんじゃない。考え方を変えないと、今のレベルは超えられない。自分の投球の基本はどれか。いつまでも格好よく直球で三振を狙ってたら駄目。まだ若いから夢を持つのはいいんだけど」と投球スタイルについて注文を出した。
直球は150キロを超え威力も十分だ。それでも最速140キロ前半ながら、制球抜群で、頭脳的な投球を見せた巨人内海に投げ負けた。「負けて学ぶことは多い。今年はマーくん、いい試練の年じゃないの。今年で来年以降の方針がしっかり決まるでしょう」。投手の生命線でもある制球力の大切さを説き続けた。
自ら望んだホームでの登板で敗れ、チームも5月23日以来のBクラスに転落。交流戦でも首位浮上を逃した。岩隈とともに先発投手陣の柱である田中。マーくんの試練は、そのままAクラスと交流戦優勝を目指すチームの試練でもある。【小松正明】



