<ヤクルト3-2ソフトバンク>◇18日◇長野

 ソフトバンクが3日で交流戦首位から陥落した。前回4日の対戦で8回散発3安打無得点にやられたヤクルト石川にまたも黒星を喫した。「石川はよかったね。低めのボールを振らされていたよ」。王監督も相手を褒めるしかない。長野オリンピックスタジアムの三塁側から一塁側へ続く、長い通路を重い足取りで進んだ。前日練習後には「この通路を勝って歩きたいね」と笑っていたが、明るい声の漏れる相手ロッカー室の前を横切るはめになった。

 1回1死一、二塁と立ち上がりにチャンスはあった。しかし小久保、柴原が打ち取られると、その裏に2失点。「あそこで、勝てる時はすんなり取れる」。王監督が苦虫をかむのも無理はない。その後は相手をリズムに乗せた。6回に松中、小久保の連打で、今季14イニング目にして天敵から1点は奪った。ただ、7回2死から1失点。足を絡めた攻撃を許し、結果的にこれが決勝点になった。

 石川アレルギーだった小久保は今季6打席目で詰まりながらも初安打。「前回は低めに球が集まっていたし、ゾーンを上げていこうという指示だった。理屈じゃ分かっているけど、なかなか…。1点じゃ勝てんわな」と喜べなかった。連勝は4でストップ。15日に立ったばかりの首位から落ちたが、残り試合「3」は他球団より1試合多い。「もちろん捨てないよ。まだ望みはあるんだから」と小久保。自力初優勝の可能性は十分なだけに、落胆ばかりしていられない。【押谷謙爾】