虎の先発ローテーション争いが再燃した。阪神は21日からの日本ハム2連戦に、岩田稔投手(24)とスコット・アッチソン投手(32)がそれぞれ先発予定。この戦いで交流戦初優勝を狙う一方で、28日ヤクルト戦(秋田)から再開するリーグ戦の先発ローテを決める。この日、甲子園での指名練習をチェックした岡田監督は、2軍で上をにらむ面々について触れた。

 岡田監督

 安藤は下(ウエスタン・リーグ)で1回投げさせるよ。後半戦というか、また始まるわけやから。金村(暁)もいるし、3人待機やから。ボーグルソンもいる。投げさせなあかん投手がいっぱいいる。

 開幕投手の安藤は疲労性腰痛のため、2軍調整中。順調に回復しており、来週の2軍戦で調整登板するプランだ。金村暁、ボーグルソンともに実戦で結果を残しており、昇格の準備は整っている。

 実績のある右腕3人が復調すれば、先発枠を巡る争いは開幕前のように再び激化する。特に、22日に登板予定のアッチソンは、背水のマウンドになりそうだ。前回登板の14日ロッテ戦では3回持たず、9失点KOされた。この日は室内練習場でキャッチボールなどを行い、再浮上に必死だ。

 アッチソン

 初回がキーになってくる。いいスタートを切れるよう、頑張りたい。あんな悪いことはもうないと思う。何とか普通の状態に戻れるようにね。

 21日先発予定の岩田も、5月17日ヤクルト戦で5勝目を飾って以降、1カ月以上白星から遠ざかる。交流戦Vを目指すマウンドは危機感あふれる舞台になる。