平野が帰ってくる!

 右ふくらはぎ痛のため2軍でリハビリを続ける阪神平野恵一外野手(29)が、7月1日のウエスタン・サーパス戦(京セラドーム大阪)で実戦復帰する可能性が浮上してきた。5月下旬に戦線離脱。以降はリハビリに専念していたが、ここにきて実戦復帰のメドが立った。リーグ首位を独走するチームとはいえ、一時の圧倒的な強さを考えれば、ややペースダウン。シーズン序盤の快進撃を支えた平野の復活が、猛虎再加速の原動力として期待される。

 今季あまりお目にかからなかった完敗を喫した日、朗報が届いた。2軍でリハビリを続けていた平野に、ようやく実戦復帰のメドが立った。早ければ、7月1日のウエスタン・サーパス戦(京セラドーム大阪)で実戦復帰する可能性が出てきた。

 平野は5月28日ロッテ戦(甲子園)の走塁中に右足を痛め、大阪市内の病院で「右内側腓腹筋(ひふくきん)損傷」と診断された。翌29日に1軍登録抹消。以降は完治を最優先する形で慎重にリハビリを続けてきたが、ここに来て回復具合は順調だ。

 21日は鳴尾浜で加藤2軍育成コーチ、マシンを相手に約120スイングのフリー打撃。鋭い打球を広角に打ち分け、2本の柵越えも放った。その後は外野守備練習もこなし「ゲームに近づく練習をすると、どんどん(足が)張ってくるんだけど、それも結構取れている。順調ですよ」と話した。すでにスパイクを履いた状態でのダッシュも再開し、実戦復帰への準備を着々と進めている。

 平野の戦線離脱後、1軍では関本、藤本が二塁を守り、好調をキープしている。焦る必要はない状況と言えるが、球団関係者が「もちろん(1軍に)いてほしい選手」と話す通り、首脳陣の信頼は厚い。まずは2軍戦に出場し、早期の1軍復帰を目指す。

 7月1日のサーパス戦が行われる京セラドーム大阪は足に負担がかかる人工芝。さらに試合開始も午前10時45分と通常より早い。そのため、リハビリの進み具合、患部の状態を考慮し、最終的に同4日からのウエスタン中日3連戦(甲子園)で復帰するプランも考えられる。

 いずれにしても7月の早い段階での実戦復帰は間違いない状況。絶好調時と比べると、ほんの少しとはいえ、ペースダウンしてきたチーム状況にあって、「2番二塁」で4、5月の快進撃を支えた男の復活は猛虎を活気づけるはずだ。