1軍に合流した巨人高橋尚成投手(33)が24日、シート打撃に登板した。高橋由、阿部ら主力を含む打者15人を相手に、被安打2、5奪三振。小笠原からは2三振を奪うなど、先発ローテーション復帰に向けてのメドが立った。順調ならば27日からの広島3連戦(広島)での先発が濃厚となった。
思いを左腕に込めた。捕手のミットは全く動かない。審判の「ストライク」コールが球場に響いた。高橋尚は小笠原を見逃し三振に斬(き)った。不動の3番打者にバットさえ振らせなかった。
復活を印象づける快投だった。まずは高橋由にスライダーでバットを真っ二つ。木村拓を遊ゴロに仕留めると、小笠原、阿部は外角直球で空振り三振を奪った。さらに清水、古城からも空振り三振を奪い、計5奪三振。打者15人を相手に2安打と抑え込んだ。「いい球を投げられた。だいぶ(いいときの状態に)戻ってきたと思うよ」と、納得の表情を浮かべた。投球を見守った尾花投手総合コーチも「ボールが低めに集まっていて良かったね」と、合格点を与えた。
不思議な感情が胸を包んでいた。開幕投手を務めながら2勝3敗と不調から5月21日に出場選手登録を抹消され、この日に1軍に合流。「いろいろな意味で疲れたけど、緊張感もあるし、今まで当たり前と思えたことが新鮮に思いました」と率直な心情を吐露した。約1カ月に及ぶ2軍での調整は下半身強化、フォームの修正に時間を費やした。「いい部分も分かったし、悪い部分も把握できた。全体的に良くなったと思う」と手応えをつかんだ。
恩返しの思いを込めてマウンドに上がる。「この1カ月は本当に長かったし、苦しんだし、もがいてもがいてやってきた。2軍の監督、コーチ、スタッフに気を使ってもらい、すごく感謝しています。やっぱり1軍のマウンドで恩返ししたい」と、闘志をみなぎらせた。明日以降の状態次第だが、27日からの広島3連戦(広島)で先発する予定。今季開幕投手を務めた男が、逆襲のキーマンとして帰ってくる。【久保賢吾】



