混パを制すには、みんなで遊びまくれ!!

 日本ハム梨田昌孝監督(54)が25日、選手たちへ「豪遊」のススメを説いた。札幌ドームの選手ロッカー室には昨季から設置されている卓球台に加え、今季からダーツ、ビリヤードなども常設されている。試合後に選手同士で楽しむのが恒例。緊張感ある激戦が予想される後半戦も禁止せず、逆に気持ちの切り替えに役立っていると力説した。

 心身ともに疲れたナイター後の“夜遊び”でも、構わない。ネオン輝く夜の街へ消えるよりはまし、超健康的な日本ハム流のリフレッシュ法を推進していくことを明らかにした。梨田監督は「これからもこれまで通りで、ええんとちゃうかな。負けても1分とか反省すれば、それでええやろ」と懐の広さを見せた。首位西武から4位楽天まで4ゲーム差の混戦だが、試合以外は緊張感ゼロのムードづくりが最適と判断した。

 若手主体で自由奔放なチームカラーをさらに生かすためにも、レクリエーションは必要との考え。開幕から昨季のヒルマン前監督を踏襲し、卓球などを試合前、試合後に行うことを容認してきた。その試合でミスをした選手は「(居残り)練習したりもしているから」(梨田監督)と選手が自らでメリハリを付けていることもあり、残り72試合の折り返し地点で、今後もおとがめなしとの決断を下した。

 選手ら球団関係者しか入室できない、札幌ドームの秘密の「プレイルーム」は今季さらにパワーアップ。森本らが大人が楽しめる、おもちゃを次々に購入し、チームの和を保つ1つの秘訣(ひけつ)になっている。ちなみに、選手と真剣勝負をしていたヒルマン前監督と違い、梨田監督はいまだ参加せず。それでも「昔は強かったんやで。スポーツは何でもできたから」。そんな幻の“名選手”が出場を検討するほどの舞台裏の激戦が行われれば、それがチーム安定のバロメーターと言えそうだ。【高山通史】